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擬似モダニズムの地平Ⅱ

光市母子殺人事件

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母親に馬乗りになり強く両手で首を絞めたのでもなく、乳児を床に叩きつけて殺害したのでもない発達に障害を持つ18歳の少年が、何故、死ななければならないのか? 何故、更生する見込みのない男「大月孝行」として世間のさらし者にならなければならないのか? 

おろかにもマスコミに踊らされ、その男をスケープゴードとして差別し糾弾することで、腐った自らの内面が浄化されると思ったら大間違いだ。

増大する「死刑」の数と、おろかなニホンジンがその内面に増大させるストレスの総量は正比例している。
スケープゴードの死を望む、「病んだ魂」の総量が、世の中の景気の明暗と共に増大したり減少したりする社会が、まさに後進国ニッポンの姿だ。

「大月孝行」を死刑にしてはいけない! 

自らを棚に上げ、おろかなこの男を歪んだ正義感から「死」に追いやったとしても、自身と社会の深層心理の中に、拭いきれない新たな傷を残すだけだ。
 そして結果的に、自身の魂の浄化という妄想のために、きのどくな被害者遺族を利用してしまったことを自覚するべきだ! そして死刑が執行された時、最も大きく傷つくのは被害者遺族なのだということを知るべきだ!
by eye-moriemon | 2012-02-22 20:12 | 死刑
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近代日本人の先天的欠陥を探る

by Toshiyuki Mori
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