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擬似モダニズムの地平Ⅱ

「耳かき店店員殺人事件」5ー死刑回避の正当性

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検察が主張する「永山基準を全て満たしている」というロジックは本当なのでしょうか?

1:犯罪の性質
 被害者に落ち度が無いというのは事実です。この点では基準を満たしています。
2:動機
 憎んでいない相手を殺害する方が遥かに残虐だと思うので、基準は満たされて
 いません。
3:殺害方法の残虐性
 常軌を逸してめった刺しにすることより、用意周到な殺人の方が極悪だと思うの
 でこれも×。
4:結果の重大性
 複数を殺害したことを基準とするなら適合しています。
5:遺族の被害感情
 身よりの無い人が殺された場合が想定できないので、基準とすること自体が間違い。
6:社会的影響
 この事件を社会的影響大とするなら、ほとんどの殺人事件を範疇に入れなければなら
 なくなるので、同じく基準とすること自体が間違い。
7:被告の年齢
 基準は満たされていると考えるべきでしょう。
8:前科
 前科はないので基準を全く満たしていない。しかし検察の「前科前歴はなく、更生
 可能性があるかもしれないが、身勝手で偏った人格態度」という解釈は極めて不適切。
9:事件後の情状
 これは誰にも判断できないことなので、基準とすること自体が間違い。

結論として、「死刑」回避は当然と見るべきでしょう。   
by eye-moriemon | 2010-11-02 20:00 | 裁判
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近代日本人の先天的欠陥を探る

by Toshiyuki Mori
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